てつとお(ポケモンガオーレ、アニポケ、鉄道)のブログ

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E653系U‐102編成は185系を廃車に追い込むのかを妄想する


こんにちは!
今回はE653系に関する記事を書いていきたいと思います。先日、勝田車両センターにE653系がもう一編成配置されることが発表されました。現新潟車両センター所属のU-102編成が水色のフレッシュひたちカラー(新色)に塗装変更され、勝田に転属するようです。勝田にはすでに国鉄色カラーのK-70編成が配置されており、U-102編成が転属することにより2編成体制となります。そんなE653系ですが、この勝田転属は185系の置き換えのためなのではないか?という噂を聞くことがあります。今回はE653系が185系を置き換えるのか、そのことを考えてみたいと思います。


E653系U-102編成


現在のE653系の運用

まずは現在勝田に所属しているE653系の運用を見ていきたいと思います。今年の夏臨では様々な臨時列車にE653系が使われました。詳しくは以下の記事にE653系を使う全列車を載せていますので、こちらをご覧ください。
e231211.hatenablog.com
こちらをご覧いただければわかりますが、基本的にE653系は首都圏から勝田やいわきなどの茨城県方面へ向かう臨時列車で使われています。特に今年は夏の大洗ひたちなか号が運行され、八王子・大宮・大船・蘇我などの首都圏各地から勝田への直通臨時列車を運行していました。春の臨時列車も似たような運用についており、E653系K70編成は首都圏各地から常磐線方面へ向かう臨時列車に使われることが多くなっていました。こういったことからも分かる通り、勝田のE653系は割と高頻度で使われています。
一方で、E653系が現状の1編成体制で足りないほど使われているかと言われるとその点は微妙です。勝田の波動用車両が2018年にE653系に代わってから、1編成体制が5年ほど続いていますが、車両不足が発生したことはほぼありません。かつて撮影会と臨時列車がダブルブッキングしてしまったことはありましたが、あれは車両不足というよりは調整ミスでしょう。そのためこのタイミングで勝田の臨時列車をこれまでのような運用で使うためだけに増やすのかと言われると微妙なのかなと思っています。そうなると今回の転属はこれまでE653系が担当してこなかった臨時列車についても、今後はE653系で運行するために増備するのではないかと考えられるわけですね。これまで別の所属の車両が担当していた臨時列車について、今後は勝田の車両が担当する可能性が出てきているのではないかということです。そうなると、果たしてどんな運用を置き換えるのかと考えた際に候補となりうるのが185系ではないかということで、185系を置き換えるのではないかと言う噂があるわけですね。185系は確かに古い車両なので置き換えられてもおかしくはありませんね。続いてはE653系が185系の臨時列車運用を担うことが可能なのか、臨時列車の185系の使用例を基に考えてみたいと思います。

185系の運用



185系B6編成
続いては185系の運用についてです。185系の運用とはいっても、臨時列車に使われたのは今年の春臨からです。185系は2021年秋臨~2022年冬臨までおよそ1年半、臨時列車には使われていませんでした。この期間は何に使われていたのかというと、旅行会社などが運行する団体列車のみに使われていました。つまり、およそ1年半イベント専用列車だったのですね。しかし、今年のダイヤ改正で草津やスワローあかぎから651系が撤退したことにより、高崎線特急にE257系5500番台が使われることになったため、車両が不足することになりました。そこで185系しか使う車両がなかったため、その穴埋めとして185系が今年の春臨から使われるようになりました。あくまでもピンチヒッターとして復活したに過ぎないということですね。それでは春臨以降どんな列車に使われたのでしょか。まとめると以下のようになります。

谷川岳もぐら・ループ号(大宮~越後湯沢)春4日間・夏4日間
あしかが大藤まつり号(大船~桐生)春6日間
特急185(横浜~伊東)夏6日間

これぐらいです。特急185は、もはや鉄道ファン向けのイベント列車なので除外すれば、あしかが大藤まつりと谷川岳の特急にしか使われていません。臨時列車復帰とは言ってもせいぜいこの程度なんですね。これぐらいの運用しかないため、E653系に代替しようとするならば簡単にできそうです。ただ、土合駅の有効長が6両なのは気になるところです。土合駅でかつてのようにドアカット対応をするのか、もしくはE653系は別のE257系5500番台の運用を置き換え、谷川岳臨時にはE257系を入れるのか、どちからの対応になりそうです。ただ、185系が使われている本数的に考えると直接的・間接的の差はあれど、E653系での置き換えは可能かと思われます。

これらを総合的に考えると、185系の臨時運用をE653系に代替することはおかしな話ではないと思います。あくまでも交直両用車両であるために東大宮に所属できないだけで、勝田に所属しているものの、東大宮運用にE653系を使うということはできるでしょうね。ただ、勝田と東大宮は遠いので面倒ではあると思います。そのため、波動用車両が足りているならばこのようなことは本来しないでしょう。ただ車両が足りない現状において185系の臨時運用を置き換えるために、新潟で余剰だったE653系を使うことになった可能性と言うのは考えられると思います。




185系C1編成(左)

ただ185系が即廃車になるかは別問題?

しかし、185系について、E653系が誕生したからと言って即廃車になるのか?と考えるとそうとも限らないかもしれません。いわゆるイベント用車両として引き続き車籍を維持し、団体列車や特急185のようなイベント用の車両として使われる可能性はあると思います。また南武線方面など修学旅行用の車両としても使われる可能性はまだあると思います。先ほども書きましたが、185系は2021年秋臨以降イベント列車だったわけです。そのため波動用の任を解かれたからと言って、即廃車になるのかと言えば、それはまた別問題なのかなと思うわけです。特に185系は、B6編成と塗装変更が行われたC1編成、2編成在籍しているにもかかわらず、臨時運用にはB6編成しか用いれていないわけですね。団体運用もほとんどB6編成が使われています。なぜC1編成が使われないのかを考えると、なるべく使わずに休車をかけることによって検査期限を伸ばしている可能性も考えられるわけです。そうなると、B6編成の検査期限が切れ廃車になったとしても、C1編成だけは引き続き残ることも考えられるでしょう。また南武線について7両編成の車両がホームに入りきれない駅があります。そのため、南武線方面からの修学旅行列車についてE653系は使用できないかもしれません。そうなると修学旅行列車にも引き続き使われる可能性はあるかと思います。このように、臨時列車としての任を解かれても、これからも団体用車両として185系は使い続けられる可能性も十分にあるのだろうと思います。
実際にクラブツーリズムが今後も185系の臨時列車を運転していくという趣旨の発言をTwitterで行っています。やはりE653系が導入されたからといってそれがすぐに廃車に結びつくかと言われると疑問ですね。

ということで長くなってしまいましたが、タイトルに対するアンサーをまとめると、「臨時列車運用が置き換えられる可能性はあるが、だからといってそれが必ずしも廃車には結びつかないのではないか」ということにしたいと思います。しかしそうなると185系は団体用として一体いつまで使われ続けるのか?ということにはなるでしょうがね(笑)個人的にはC1編成の検査期限が切れるまでは残るのではないかなと思っています。
今回はE653系及び185系に関する話題でした。
最後までご覧いただきありがとうございました!