てつとお(ポケモンガオーレ、アニポケ、鉄道)のブログ

てつとおのブログ

主に鉄道記事、アニメ感想を書いています。

【運用離脱2年】10080型 11480Fとは何なのか? ~東武VVVFのパイオニア~


こんにちは!
今回は昨日に続いて東武鉄道に関する記事を書いていきたいと思います。
今回扱うのは東武10080型11480Fです。


11480F

この車両は東武鉄道では唯一の10000系 10080型を名乗る車両です。見た目は10030型などと同じですが、性能的には全く異なる車両です。今回はそんな11480Fについてどんな車両なのか扱っていきたいと思います。

東武鉄道で初めてのVVVF車

東武10080型は1988年に製造された10000系列の車両です。番台は10050型よりも後番なのですが、1988年4月の製造ということで、10030型の2編成目と同じぐらいに製造されており、10030型以降の車両の中では割と初期に製造された車両です。そんな10080型、10030型とは何が違うのでしょうか。その答えは簡単、この車両は東武鉄道で初めてVVVFで製造された、VVVFの試験車両です。10080型は日立製のGTO‐VVVFを採用した車両でした。当時、東武では100系スペーシアの製造が迫っていましたが、100系で採用するための試験的な意味合いで、10000系のうち1編成のみにVVVFを採用したということです。実際に100系では東武車両としては初めて本格的にVVVFで製造された形式となりました。この10080型、VVVFではあるものの、これまでの10000型・10030型、また30000型との併結も可能です。  



そんな10080型、GTOのまま活躍していくこととなりましたが、2005年ごろから不具合により車両の休車が発生してきます。そこで、東武はこの車両の機器更新を実施することになり、2007年、IGBT-VVVFに機器更新された状態で運用に復帰しました。機器類は当時製造されていた50000系列と揃えられています。今のところ、東武鉄道ではVVVF同士の機器更新が行われた唯一の事例となっています。更に2015年にはリニューアルも実施されており、車内も走行機器類もリニューアルされた車両となっています。
そんな走行機器も室内も新しい車両でしたが、2021年10月ごろから運用離脱をしました。明確な運用離脱時期は不明ですが、目撃情報によると2021年10月5日が最終運用となっているようです。このころはまだ減便改正も行われていない頃でしたが、運用離脱をしており、なぜこのころから離脱をしているのかは不明です。現在は南栗橋車両管区に留置されています。

今後どうなる?


それではこの11480F、今後どうなるのでしょうか。実は先週末、同じく4連で運用離脱をしている11461Fと連結されているのが目撃されています。まあ、この時点でいろいろ察することはありますね…。既に2年以上も離脱しており、更に検査切れの状態です。この状態からの復帰には疑問符が付くのかなと思っています。

ということで、今回は11480Fに関する記事でした。東武では貴重な10000系列のVVVF車だけにどんどん使えば良いのに…なんて思っていますが、1編成だけの異端児なので使いづらいのでしょうかね。
最後までご覧いただきありがとうございました!