てつとお(ポケモンガオーレ、アニポケ、鉄道)のブログ

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近江鉄道 車両更新に関する記載のまとめ【西武中古でVVVF?】


こんにちは!
今回は近江鉄道に関する記事を書いていきたいと思います。近江鉄道はその鉄道路線名の通り、滋賀県を走る鉄道であり、米原~貴生川を結ぶ本線と二つの枝線から成り立っている鉄道です。近江鉄道は西武グループの鉄道会社であり、現在走っている車両は西武鉄道からの譲渡車となっています。近年では、3ドア車の3000系を導入しており、日本で唯一3000系が活躍している鉄道となっています。
そんな近江鉄道では近年、800系・820系の老朽化に伴い、置き換えの話を聞くようになり、少しずつ車両更新計画も判明してきています。今回はこれまでに言及された近江鉄道の車両更新計画についてまとめてみたいと思います。

近江鉄道 900形(元西武101系)

西武鉄道から鉄道車両や資機材の提供などを受けるとの報道

まず最近話題となったのが、来年度から上下分離方式で参画することになる、沿線自治体と近江鉄道・西武鉄道との3者の間で今年10月に交わされた協定におけるある一文でした。現在、記事は削除されているものの、その記事には「近江鉄道が西武鉄道からの技術支援や人材派遣、鉄道車両や資機材の提供などを受け、安全運行の確保や利便性向上を目指す。」との内容が記載されていました。この文章から、近江鉄道は西武鉄道からの車両譲渡により、新型車両への更新を目指していることが明らかになったのです。
また、今年の移動等円滑化取組計画書にも車両更新という項目の記載が確認されていました。
https://www.ohmitetudo.co.jp/corporate/transport-report/pdf/railway_idou-enkastu2023_keikaku.pdf

対象はサステナ車で置換とはならない、VVVF車?

それではどのような車両が譲渡対象になりうるのでしょうか。こちらについても以前の報道と、つい最近明らかになったある情報から分かるようになっています。まず、サステナ車両で置き換えられた西武車とはならない車両の可能性があるとのことです。
www.news-postseven.com
その方針はこちらの記事で明らかになっています。
この記事には「東急9000系や小田急8000形の譲受に伴って、弊社の車両が引退することは間違いありません。しかし、今のところ近江鉄道も含めて他社への譲渡予定はありません。このまま廃車にする予定です」といった記載が確認されています。つまり、サステナ車両で置換となる車両は譲渡対象ではない可能性が高いのですね。サステナ車両で置き換えられるのは、101系、4000系と国分寺線用の2000系6連車です。そのため、これ以外の車両が譲渡対象になる可能性が高いということです。  



更に最新の情報から、近江鉄道はVVVF車を検討していることが分かりました。
https://www.shigaken-gikai.jp/voices/GikaiDoc/attach/Nittei/Nt19028_3.pdf
こちらの資料にこのような記載があります。
「車両の電気使用量削減による更なる低炭素化の推進と車両検査費用の節減を目指し、環境配慮型車両(VVVF 型)導入の検討を行う。」
VVVF車両導入の可能性が示されています。
ここまでがこれまでの報道等により分かっている内容となっています。


西武2000系

車両は何なのか…?

それではこれに適合する車両はなんなのかということですが、そもそも西武鉄道はVVVF化率100%達成を目指してサステナ車両の導入に踏み切っているわけですので、2030年までにVVVF車両から廃車が発生することは考えにくいと思われます。西武9000系について、VVVF車両で置換可能性がゼロとは言えない形式のようにも思えますが、サステナ車両の置き換え対象車に含まれておらず、なおかつ西武9000系も引き続き活躍しなければ、車両が足りなくなる可能性が高いため、おそらく2030年以降も活躍するものと見られています。
このことから、私は、西武の非VVVF車をVVVF改造して導入する可能性が高いのではないかと思っています。一番可能性が高いのは、40000系に置き換えられる2000系でしょうかね。この場合、サステナ車両に置き換えられる車両ではないので、先述の報道と矛盾が生じません。更に2000系は2連車が存在しますので、こちらを導入すれば、先頭化改造をする必要もありません。こういったことから、個人的には2000系をVVVF化譲渡する可能性が高いのではないかと思っています。
ちなみに2000系の2連車は現在、旧2000系が3編成と新2000系が8編成併せて11編成が残っています。近江鉄道で活躍している800系は10編成です。新旧2000系両方譲渡するならば、800系・820系と同数の確保が可能です。更に旧2000系3本のうち、2本については1988年製の5次車と呼ばれる比較的新しい旧2000系です。車齢も新2000系とほぼ同じです。そのため、旧2000系5次車2編成、新2000系8編成を譲渡すれば、800系と同数を確保できるのではないかと思われます。

西武がリニューアルの際にもやらなかった2000系のVVVF化。近江鉄道で実現すればかなり面白いことになりそうですが、果たしてどうなるのでしょうね。今回はこれまでの近江鉄道車両更新計画に関する話題でした。
最後までご覧いただきありがとうございました!