てつとお(ポケモンガオーレ、アニポケ、鉄道)のブログ

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【1編成に3種類の照明・2000系の礎】02系の異端児、02‐102Fを紹介


こんにちは!
今回は東京メトロの02系に関する記事を書いていきたいと思います。丸の内線でいよいよ02系の置き換えが佳境を迎えており、残る02系は8編成のみとなっています。また02系を置き換える2000系についても52編成製造予定中、51編成が落成しており、02系の置き換えは予定通り今年度中に完了するものと思われます。そんな02系ですが、残る8編成の中に異端児が残っています。その編成こそが02‐102Fです。今回はそんな異端児、02‐102Fを紹介していきたいと思います。


02‐102F

見た目

まず、見た目から他の02系とは異なるのが分かると思います。02Fは前照灯がHID化されているのです。


02‐102FのHID
他の02系は全編成ハロゲン灯となっており、それはB修繕が行われた車両についても前照灯の更新は行わていません。ところが、この02‐102Fに限り、前照灯がHIDに更新されているのです。02‐102FがB修を受けたのは2010年ですが、前照灯の更新が行われたのは2013年となっており、少し時期はずれています。おそらく試験として102Fのみ更新をしたのでしょうね。まずはこれが異端なポイントです。
※HIDと記載していますが、LEDの可能性もあります。どちらかはっきりとした根拠を見つけられていません。


編成中に3種類の室内灯!?

続いては車内です。車内に関しては基本的には他の02系B修車と変わらない、通常通りの車内となっています。しかし、違う点が一つだけあります。それは何かというと、室内灯です。なんと02‐102Fは3種類の室内灯をそれぞれの号車で使い分けています。まずは3~6号車の室内灯です。

こんな感じ。ライトがむき出しの特段変わりのない車内照明になっています。こちらは通常の02系と変わらない照明になっています。続いて、2号車です。

2号車はこんな感じ。ライトの下にステンレスの棒がついており、間接照明になっているのが分かると思います。こちらの間接照明は白色のLEDにこのようなカバーがかかったような間接照明になっています。1号車は更に違います。

これが1号車。写真だとなかなか分かりにくいかもしれません。間接照明という点では2号車と同じなのですが、LEDの色が暖色系のオレンジっぽいLEDが使われています。
このように通常の照明、白色間接照明、暖色間接照明と、3種類の室内灯が編成間に存在しているのです。これも何らかの試験のためなのでしょうね。


実は2000系と同じ音をしていた!

更に02‐102Fはかつて2000系の試験用車両として使われていたこともあります。2000系がデビューする前の2018年ごろまで、試験用にVVVFとPMSMが2000系と同じものに交換されていたことがありました。02‐102Fは東芝の後期PMSMを搭載し、2000系デビュー前の試験用車両として使われていたのですね。まさしく2000系の礎を築いた編成と言っても良いでしょう。現在では通常のB修車と変わらない音に戻ってしまい、そのころの音を聞くことは出来ません。YouTubeにはこの試験時の音が載っていましたので、気になる方は02‐102F PMSM かなんかで検索すると出てくると思います。このような過去も持ち合わせた編成なのです。

このように外見、内装、そして過去には床下機器までオリジナル要素が満載な02‐102F。異端車両ながらも今日まで活躍を続けています。かつて02系は一部車両の保存が検討されていると報道されており、おそらく101Fが選ばれるものと思われますが、個人的には102Fが保存対象になってほしいな…なんて思ったりもします(笑)今年度中に引退予定ということですので、気になる方はぜひ見に行ってみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました!