てつとお(ポケモンガオーレ、アニポケ、鉄道)のブログ

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【初の8連走行】E217系付属編成にはなぜ不要な電連が付いている編成がいるのか


こんにちは!
今回はE217系に関する記事を書いていきたいと思います。昨日、E217系付属編成のY-101編成とY-102編成が連結して、8両編成で走行しました。なぜそのような走行が行われたのかと言いますと、撮影会の為です。昨日、久里浜駅で付属編成を連結した8両編成での撮影会が開催されており、その送り込みとして8連走行が行われたということになります。どうやらE217系の8連走行は初めての出来事だったようですね。そんな8連走行、Y‐101編成とY-102編成の連結と言うことで、増1号車、増4号車両方の先頭車に電連が付いている編成同士での連結走行となり、電連同士が連結された状態で走行されました。実はE217系には一部、普段は連結しない久里浜方の増1号車にも電連が設置されている編成が存在し、その編成の一部にY-101とY-102は該当します。どうやら電連以外にもジャンパ栓を繋げて走ったようで、もしかしたら電連は機能していなかったのかもしれませんが、電気連結器同士が連結した状態で走行したのは紛れもない事実です。普段は使われない連結器が使われた珍しいケースです。このように久里浜方にも電連が設置された編成は廃車編成を含めると、Y-101~Y-103編成、Y-122~Y142編成が該当します。これらの編成はなぜ普段使わない久里浜方にも電連を備えているのでしょうか?今回はその理由を解く記事にしたいと思います。


Y-101~Y-103編成



Y-102編成
実はY-101~Y-103の3編成と、Y‐122編成以降の編成では電連が設置されている理由が異なります。そのためそれぞれ解説していきたいと思います。まずはY-101~Y‐103編成から。これらの編成の久里浜方に電連が設置されている理由は東海道線時代の名残です。Y‐1編成~Y-3編成とY-101~Y-103編成は2006年~2015年にかけて東海道線で使われていた時期がありました。東海道線でも15両運転がなされており、基本編成と付属編成が連結して運行されていたのですが、横須賀・総武快速線と東海道線では付属編成の連結する位置が違います。横須賀・総武快速線では久里浜方に付属編成を連結するのに対し、東海道線では東京方に付属編成を連結するのですね。そのため、横須賀線時代と逆側の先頭車に電連を付ける必要があったのです。そこで基本編成の東京方、付属編成の熱海方(横須賀線だと久里浜方)それぞれに電連を設置することになりました。その時代の名残で今でも電連が残っているということです。ちなみに基本編成のY‐1~Y-3編成には、東海道線時代の名残で、普段は使わない千葉方の11号車にも電連が設置されていました。Y-101~Y-103編成に電連が設置されている理由はこういったことに由来します。

Y-122~Y-142編成



Y-124編成
Y-122~Y-142編成にはまた別の理由で久里浜方に連結器が付いています。その理由は、これらの増1号車はもともと基本編成の1号車に組み込まれていた先頭車だからです。Y‐122~Y-142編成に組み込まれている増久里浜方の先頭車は、元々Y-1~Y-21編成の1号車として使っていた車両です。それぞれ付属編成が落成した後に付属編成Y-122~Y-142編成の増1号車と基本編成Y-1~Y‐2編成のの1号車を交換しています。基本編成の1号車には所定で電連が付いており、それをそのまま組み替えたために、基本編成時代に組み込まれていた名残としてY-122~Y-142編成の久里浜方には電連がついているということになります。なぜ付属編成と基本編成とで先頭車を交換したのかと言いますと、基本編成の1号車をバリアフリー対応のトイレ設置車両でそろえるためでした。実はY-22編成以降の1号車は新製時からバリアフリートイレが設置されていましたが、Y-1~Y-21までは和式トイレでされていたのですね。そこで基本編成の1号車のトイレをバリアフリーにそろえるため、元から基本編成に組み込むことを前提としてバリアフリートイレで作られたY-122以降の付属編成の増1号車と基本編成の1号車を組み替えるという動きが発生したのですね。こういったことが理由で先頭車の交換が行われたのでした。


Y-101~Y-103編成の電連とY-122~Y-142編成の電連は少し違う

実はY-101~Y-103編成の電連とY-122~Y-142編成の久里浜方の電連は形状が少し異なっています。こちらの画像をご覧ください。

このように電連の形状が違うのが分かるでしょう。これもY-101~Y-103が東海道線で運行されていたことに由来します。実はY-101~Y-103に設置された電連は東海道線に交換された寒冷地対応電連なのです。通常の横須賀線用E217系の連結器は耐寒仕様ではないので、東海道線仕様とは若干電連の形状が違うということになります。同じく久里浜方に電連が付いているといっても、付いている由来が異なるので、付いている電連のタイプも異なると、こういった若干の沼要素になっていたりもします。

このような理由で普段使わない電連がE217系の付属編成には設置されているということになります。普段使わない電連が今回の8連回送では使われたということで非常に面白い走行だったのはないかと思いますね。
最後までご覧いただきありがとうございました!