てつとお(ポケモンガオーレ、アニポケ、鉄道)のブログ

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主に鉄道記事、アニメ感想を書いています。

1000km以上離れた先にいる819系の兄弟車とは?


こんにちは!
本日は8月19日ということで、819系の日ですね。この日付ネタ、昨年は811系と813系でやり、今年は815系と817系でやったので、あとは821系でやればJR九州の8〇〇系近郊電車シリーズはコンプリートです。821系はどんな記事を書こうかな?と考えています。そんなことはおいておくとして、今回は819系に関する話題です。


819系
819系とは2016年からJR九州で活躍している車両です。見た目はほぼ817系と同じですが、性能は全然違います。この車両、蓄電池電車となっています。蓄電池電車とはなんなのか?ということですが、架線下でパンタグラフを上げている際に電気を蓄電することができ、貯めた電気を非電化区間で消費することによって、非電化区間でも動くことが出来るという優れ者電車です。こういった車両であることから、この車両は「DENCHA」という愛称が付けられています。蓄電することによって非電化区間を走ることが出来るので、この車両は電車でありながら、気動車が使われていた若松線や香椎線などで活躍していたキハ40系列やキハ31を置き換えました。既にデビューしてからかなりの時間が経ちますが、いまだに非電化区間を819系が走っているのには慣れませんね(笑)
そんな819系ですが、実は兄弟と言えるほどそっくりな車両が千キロ以上離れた場所に存在します。千キロ以上離れた場所というのは、秋田県です。秋田県の中でも、秋田駅(正確には追分駅)~男鹿駅間を結んでいる男鹿線。こちらの路線ではEV-E801系という車両が活躍しています。


EV-E801系
この車両こそ、819系の兄弟車両です。この車両も蓄電池電車となっています。この車両には「ACCUM」という愛称が付けられています。見た目は、塗装やライト配置が異なるので全然似ていないではないか!と思われるかもしれませんが、よく見てください。窓配置などが似ているでしょう。LEDの行先表示器も819系と同じく大型のバスで使われる物が使われていますね。この時点でJR九州のDNAがあることが分かると思います。車体構造もJR九州の815系以降の車両に使われているA-Train構造で製造されており、側面も819系と似ています。ただし、窓枠が少し違いますね。車内も乗務員室の配置などが817系以降のJR九州車両と本当にそっくりになっています。しかし、水戸岡デザインおなじみの木の椅子はさすがに採用されておらず、若干JR九州要素は抑えられた車内になっています。それでも、実際に見て、乗ってみると本当にJR九州の車両と思ってしまいますよ(笑)
なぜ819系をベースとした車両として誕生したのでしょうか?JR東日本では既に烏山線で直流の蓄電池電車が実用され、2014年から運行を開始していました。ところが、男鹿線の走る秋田駅は交流電化となっています。つまり、男鹿線で蓄電池電車を走らせようと思えば、交流版の蓄電池電車が必要となるわけで、烏山線と同じ車両は導入できません。そこでJR東日本が一から開発するよりもJR九州が開発していたシステムを応用し、秋田県版にカスタマイズした819系に似た形式を導入する方が効率的なわけですね。そこで50Hz対応や寒冷地仕様にした上でJR東日本は導入したという経緯になっています。この際、システムのみ流用したのではなく、車体も含め819系に似た仕様(A-Train構造)で製造したため、819系そっくりの車両が誕生したという経緯になります。
このように遠く離れた地域に兄弟車が存在する819系。今後噂の関門区間への導入などあるのでしょうかね?導入するとなればまだ先でしょうし、既に次世代のSICを搭載した821系も開発されてしまったので、もう増えないのでは?と思っていますが、どうなるか気になるところです。
最後までご覧いただきありがとうございました!