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211系 JR東日本の車両とJR東海の5000番台は何が違う?


こんにちは!
今回は211系に関する記事を書いていきたいと思います。
現在、211系はJR東日本JR東海の2社で活躍しています。JR東日本の211系では0・1000・2000・3000番台の4番台が活躍しています。JR東海については2022年までは0番台も活躍していましたが、現在は5000番台とその派出番台(5300・5600・6000番台)のみが活躍しています。東日本のそれぞれの番台は基本的に、車内のシートがボックスシートクロスシートか、また暖地型か寒冷地仕様かの違いで見た目に特段の差異はありません。またJR東海の各番台も基本的に5000番台がベースで、残りはトイレの有無や両数の違いなどで番台が分けられている程度ですので、こちらもあまり大きな違いはありません。しかし、JR東日本の各番台とJRの東海の5000番台は見た目なども相当異なります。なぜ異なるのかのかといえば、JR東日本の車両は国鉄時代製造車両をベースにほとんど仕様変更を行わずに増備し続けたものの、JR東海の5000番台は通勤仕様に一部の改良を重ねた上で増備したからということになります。そのため5000番台は全てJRになってから製造された車両となっています。同じ形式を名乗っているものの、5000番台は分割民営化後にJR東海仕様にカスタマイズされたため、差が生まれているということですね。今回はそんなJR東日本の211系とJR東海の211系5000番台の違いについてみていきたいと思います。



まずは見た目から。下の写真をご覧ください。

左がJR東日本の3000番台、右がJR東海の5000番台です。どのような点が違うでしょうか。
まず目が行くのは行先表示器の違いかもしれません。JR東日本はLED式、JR東海は幕式になっていますね。しかし、JR東日本の車両にも幕式の車両も存在しますので、これはあくまでもJR東日本の一部の車両と、JR東海の車両の違いということになります。
続いて、かなり大きな特徴は前面の貫通扉についている窓ガラスの大きさの違いです。写真を見比べていただければ分かると思いますが、JR東海の5000番台の窓の方が大きいのですね。この二つの会社の211系を見比べたときになんか見た目が違うな…と多くの方が思われる一番の理由はこの窓ガラスの大きさの違いが影響していると思います。
その他、左ガラスの上部にある列番表示器の違いです。JR東日本車は全車両LEDに換装されていますが、JR東海車は幕式のままです。表示内容も異なっており、JR東日本車は列番が表示されますが、JR東海車は列番が表示されることはなく、車番が表示されています。こちらも大きなポイントでしょうか。JR東海車は列番表示器を回すことがほぼないですが、JR東日本は日常的に表示変更を行うので、JR東日本車は全車両LEDに換装されているということですね。
更にスカートの違いもあげられるでしょう。
前面の大きな違いはこのようなところがあげられるかと思います。

続いて側面。

一番大きな違いは車外スピーカーの有無でしょうか。黄色の四角で囲った枠の部分にJR東海車は車外スピーカーが設置されていますが、JR東日本車は設置されていません。
更に側面の行先表示器は大きさも違います。JR東海車の表示器は横に長くなっています。この辺りも大きな違いでしょうか。

JR東海の横に細長い行先表示器です。一部の編成には3色LEDが使われている編成も存在し、こういった点もJR東日本車とは違う点です。
また、ドアボタンの有無の差もあります。JR東日本車にはドアボタンがついており、半自動仕様です。しかし、JR東海車はドアボタンがついていません。この辺りも違う点かと思います。
また搭載されているクーラーも東日本車とは違います。
側面の大きな違いはこんな感じですね。



続いては車内ですが、車内の写真が見当たらないので、文章で説明していきます。
車内についてはモケットや床材の違いなどはあります。JR東海車は割と明るい色でまとめられ、明るい車内になっています。他には、乗務員室と客室の仕切りについている窓ガラスの違いもあります。JR東海の乗務員室と客室の仕切り窓はかなり大きなものが採用されており、景色が非常に見やすくなっています。これがJR東海の211系の良い点ですね。
更にJR東日本車の乗客の乗降用のドアはステンレスがむき出しのものになっていますが、JR東海には化粧板が付いているといった違いもあります。乗務員室の窓の大きさの違いと、化粧板の有無、これは相当車内の雰囲気が違ってきますね。本当に違う形式に乗っているみたいです。

車内外の違いはこのようなところでしょうかね。結構差がありますね。性能面に関しては台車や補助電源などに少しの性能の違いがあります。補助電源について少し説明すると、JR東日本車はMGが使われていますが、JR東海車はDC-DCコンバータという少しめずらしい補助電源装置が使われています。こういった違いが既述のクーラーの違いにも影響しています。

このようにJR東日本の211系とJR東海の車両には結構細かな違いがあります。
中央線の西線の方面では東海車、東日本車、どちらも活躍していますので、この辺りで乗り比べてみても良いかもしれませんね。
最後までご覧いただきありがとうございました!