てつとお(ポケモンガオーレ、アニポケ、鉄道)のブログ

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運命分かれるJR初期車両 各社分かれる対応を一挙に見ていく【通勤・近郊電車】


こんにちは!
今回はJRの車両に関する車両を書いていきたいと思います。JR誕生から35年以上が経ち、国鉄型車両が少なくなっている中、JR初期に製造された車両についても廃車が発生していたり、リニューアルが発生していたりしています。今回はそんなJRの初期製造車両の現状についてまとめていきたいと思います。今回扱うのはJR各社が一番最初に設計・製造された形式の現状です。JR北海道は721系、JR東日本は209系、JR東海は311系、JR西日本は221系、JR四国は6000系、JR九州は811系となります。

JR北海道 721系


721系はJR北海道が1988年から製造した車両です。制御方式はサイリスタ位相制御車とVVVF車の2種類が存在します。主に、初期に製造された5次車までの車両はサイリスタ、比較的後期に製造された6次車以降はVVVFとなります。また一部編成では機器更新が行われた車両も存在します。3両編成の車両と6両編成の車両が存在し、6両編成の車両は、新千歳空港~札幌~小樽を結ぶ快速エアポートなどを中心に、札幌近郊で活躍しています。3両編成の車両も札幌近郊の普通列車などで活躍しています。
そんな721系ですが、JR北海道は今後置き換えを進めていくことが発表されており、2030年までに全135両を置き換えることされています。実際に既にF-3016編成に廃車が発生しています。2030年までには全廃となる見込みで、3両編成の初期車を中心に少しずつ記録を初めていった方が良いかもしれません。(F-13編成について廃車と書いていましたが、2023年8月に長期運用離脱から復帰しました。訂正いたします。)

JR東日本 209系


209系はJR東日本が1993年から製造した車両です。制御方式は未更新車がGTO-VVVF、機器更新車がIGBT-VVVFです。JR東日本は1992年に901系という新型の通勤電車を開発しました。901系は試験形式となっており、10両×3編成が製造されました。その形式を基に誕生したのが209系です。その後、901系も209系に編入されました。
209系が初めて導入された路線は京浜東北線でしたが、京浜東北線からは2010年に撤退済みとなっています。その後も様々な路線に配置・転属などが行われ、現在では房総地区・中央快速線・八高線・武蔵野線・京葉線などで活躍しています。また、209系は譲渡車両も誕生しており、伊豆急行で3000系として活躍している車両も存在します。
209系の今後ですが、武蔵野線や京葉線・八高線で活躍している209系500(3500)番台はまだまだ活躍すると思われます。一方、房総地区で活躍している209系2000/2100番台は引退が近づいている可能性もあります。正式な置き換え発表が行われていませんが、数年以内に置き換えが始まるかもしれません。中央快速線で活躍している1000番台は最長でも、中央線のグリーン車導入までの活躍となることが確定しています。


JR東海 311系


311系はJR東海が1989年から製造した近郊型電車です。製造数は少なく4連×15編成のみ製造されています。制御方式は界磁添加励磁制御です。311系はJR東海が211系5000番台をベースにして製造した近郊型車両です。現在では名古屋地区で運用についています。数は少ないですが、特別快速に用いられることもあります。リニューアルについては特段の大きな改造は行われていません。行われているのはバリアフリー対応程度です。
そんな311系ですが、すでに置き換えが始まっています。JR東海は2022年から315系を導入し、現在、211系や311系の置き換えを進めており、既に複数編成に発生が発生しています。今後、2025年度ごろまでをめどに全廃となる予定です。まだ優等運用も存在する今のうちが狙い時かもしれません。

JR西日本 221系


221系はJR西日本が1989年から製造した車両です。制御方式は界磁添加励磁制御です。221系は現在関西圏を中心に様々な路線で活躍しています。近年では東海道線から撤退し始めており、撤退した車両は大和路線に転属して201系を置き換えたり、湖西線・琵琶湖線に転属して113系や117系の置き換えが行われたりしています。(なお、元から湖西線・琵琶湖線での221系運用もありましたが、113系や117系置き換え用として6両×2編成が網干支所から京都支所に2023年ダイヤ改正前に転属しました)リニューアルについては、体質改善工事が行われており、車内が綺麗にリニューアルされています。一方制御機器などの機器更新については行われておらず、走行機器はデビュー当時のままとなっています。
221系の今後についてですが、221系に関しては一切廃車になる気配がありません。今でもなお、地方転属により国鉄型車両の置き換えを進めており、今後も活躍していくとみられています。特段、記録を急ぐべき車両ではないのかなと思います。


JR四国 7000系


7000系は1990年からJR四国が製造した車両です。制御方式は未更新車がGTO-VVVF、更新車はSIC-VVVFです。7000系は1両編成を単位とする車両です。こちらが割と珍しいポイントでしょうね。リニューアルについては2017年ごろから機器更新がスタートしています。内装の大きなリニューアルは行われていません。
7000系の今後についてですが、特段の置き換え発表などは行われていません。機器更新も行われていますので、まだまだ活躍するでしょうね。

JR九州 811系


811系はJR九州が1989年から製造した近郊型車両です。制御方式は未更新車がサイリスタ位相制御、リニューアル車はハイブリットSICのVVVFです。811系は鹿児島本線や長崎本線などで活躍しています。リニューアルについては、こちらは車内外ともに完璧なリニューアルが現在行われている最中です。機器がVVVFに更新されている他、車内は転換クロスシートからロングシートに換装されるなど、車内も徹底的な更新が行われています。
811系の更新ですが、引き続きリニューアルが行われていく予定となっています。2028年までに保有する全車両のリニューアルを完了させる予定となっており、未更新の姿は今後減っていきます。当然リニューアルが行われていくということで、置き換えは全く考えられないでしょう。引き続き活躍していくはずです。

このような状況になっています。
まとめてみるとこんな感じです。

・今後廃車が進んでいく形式…721系、209系、311系
・今後リニューアルが進んでいく形式…7000系、811系
・置き換えはしばらくないと思われる形式…221系

こんな感じでしょうかね。このように見ていくと、同じぐらいの車齢でも運命はかなり分かれるものだなと思いますね。特に九州で811系が綺麗な姿になっていく中、似たような機器を使って、車内も似ていた721系が廃車になっていくのがなんだかな…と思うところです。北海道は気候条件が厳しいので仕方がないのでしょうけれども…。北海道は車両維持には厳しい気候ですからね。
ということで今回はJR初期車両をまとめる記事でした。
最後までご覧いただきありがとうございました!