てつとお(ポケモンガオーレ、アニポケ、鉄道)のブログ

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主に鉄道記事、アニメ感想を書いています。

【手間がかかる】面倒くさいE231系800番台の機器更新配給


こんにちは!
今回はE231系800番台の機器更新配給に関する記事を書いていきたいと思います。
一昨日、E231系800番台K1編成の機器更新に伴う秋田総合車両センターへ向けた配給輸送が行われました。今まで進んでこなかった800番台の機器更新も、K3編成に続いて本格的にスタートしていくことになりますね。そんな機器更新配給、実は本来の機器更新入場のように機関車一機で単純なルートで簡単に行われるのではなく、相当面倒くさいルートで行われています。今回はそんな面倒くさい配給ルートを追う記事にしたいと思います。

まずは今回の配給のルートを簡単に記載していきます。
(5/8)K1編成:三鷹→豊田に自走回送、EF64 1030:長岡→豊田に自走回送
(5/9)EF81 141:長岡→東大宮に自走回送 
   (EF64 1030牽引)豊田→東大宮へ配給(豊田→武蔵野線武蔵野貨物線宇都宮線東大宮へ)
  (EF81 141牽引)東大宮→秋田へ配給(東大宮→田端操車場→常磐線→馬橋支線→武蔵野線武蔵野貨物線宇都宮線高崎線→通常ルートへ秋田へ)

こんな感じになっているんですね。本当に複雑な行程です(笑)
面倒くさい要素の一つとして、まずはK1編成を豊田まで送り込まないといけないことです。ほとんどの配給列車は所属先に直接機関車を送り込んで、そのまま配給するというパターンで運転されており、牽引される側の車両がどこかに自走で回送するということはほとんどないことなんですね。そんな中で、K1編成は配給ルートのこともあると思われ、わざわざ豊田まで送り込まなければならないということになります。まずほとんどの配給よりもここで一手間プラスされているわけです。





EF64牽引区間の配給

そして二つ目、二機の機関車を使用しているということです。通常、牽引機は一機のみで行いますね。長野ならばEF64、郡山ならばEF81一機で行うのが通常です。そんな中、今回の配給はEF64とEF81の二機とも使用しているのです。更にEF64もEF81もこの配給のためにわざわざ新潟から上京してきているのですね。一回の配給のために二機も回送してきているのですよ。手間がかかっているでしょう(笑)
なぜ二機も利用しているのか、この辺りは実は分かりません。実際のところ、EF64の牽引区間の豊田→東大宮の間もEF81は運行できるはずなんですね。中央線のEF81の入線歴は2020年にもありますので、入線できないということはないはずです。それにも関わらず、前回のK3編成も、今回のK1編成もわざわざEF64を準備しているということは、なんらかの事情で豊田車両センターにEF81が入庫できない可能性があるのではないかなと思います。それぐらいしか、わざわざEF64を準備させる理由が分かりませんね。事情は分かりませんが、わざわざ二機体制で運行しており、更に二機とも新潟からこの配給のために回送させている点が一番面倒くさい点ですね。


EF81牽引区間の配給



更に三つ目。EF64牽引の列車を東大宮センターに入庫させているため、常磐線武蔵野線経由で方転をしなければいけない点です。実は東大宮センターから出庫する列車は、配線の関係上、直接北に行くことが出来ないんですね。もちろん高崎に行く場合は、東大宮センターとは路線が違いますので、宇都宮線高崎線の合流地点の大宮駅で方向転換を行いますし、宇都宮方面に行く場合も大宮で方向転換をしなければならないんです。しかし大宮で方向転換をできるのは編成の両方の運転台を操作できる場合のみです。機関車牽引の場合、片方面の機関車側のみしか運転台が使えないので、大宮駅で方向転換が出来ないんですよ。その場合どうするのか、大宮から田端操へ回送させ、そこから常磐線へ。更に常磐線から馬橋支線を通って武蔵野線へ。そして武蔵野線武蔵浦和からの武蔵野貨物線路を通って宇都宮線へ合流させ、大宮から高崎線へ入線させる。このように首都圏をぐるっと一周させなければならないのですね。東大宮に入庫しているがために、わざわざ機関車牽引でこのような方向転換を行わなければならないと、直接秋田に向かう事の出来ない、非常に面倒くさい配給ルートになっています。

このようにとにかく800番台の配給は、相当面倒くさいのですよ。本当に大変だと思いますよ。このように面倒くさいの積み重ねで、その分配給時間も長くなっていますので、撮り鉄側は撮るチャンスが多いということです(笑)
今回は面倒くさい800番台の配給事情のお話でした。
最後までご覧いただきありがとうございました!