こんにちは！
今回は南武支線に関する記事を書いていきたいと思います。
先日、南武支線にE127系が導入されることが発表されました。新潟地区で活躍していたE127系0番台2編成が転属予定となっています。E127系は2編成しかありませんが、南武支線には現在205系が3編成在籍していますので、E127系導入後、足りない1編成をどのように補うのかが注目されていました。その後の報道によると、205系1編成が残留する予定で、E127系導入後はE127系2編成、205系1編成の計3編成体制で運行していくこととなるようです。このような新旧の形式が混在し続けるのは、珍しい状況のように思えますが、実はこの路線では過去にも期間限定ではありますが、似たような状況となったことがあるのです。今回はそんな過去の状況を解説していきたいと思います。
南武支線に205系が導入！
時は2002年に遡ります。南武支線では1988年から国鉄型の101系が活躍していました。
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101系南武支線
(画像：https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%89%84101%E7%B3%BB%E9%9B%BB%E8%BB%8A#/media/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:101_series_one-man_non-cooling.jpgより)
101系は古い車両だったので、置き換えが計画され、この路線には205系が転属する計画となりました。しかし、205系とは言うものの、すべて同じ路線から転属させたわけではなく、3編成中2編成を中央・総武緩行線から、1編成は山手線から転属することになりました。
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南武支線205系
転属予定の車両のうち、中央・総武緩行線の205系2編成は、2002年に転属することが出来ましたが、山手線から転属予定の1編成については、置き換え計画の都合上、同時期の転属が出来なかったのですね。そこでどのような措置が取られたのかと言えば、101系を1編成だけ残留させ、W4編成の転属まで活躍させるという措置でした。
当時活躍していた101系3編成のうち、ラストナンバーであった浜3編成が1編成のみ残留し、205系のW1/2編成と共に、W4編成の転属まで活躍していくこととなります。元中央線の205系は2002年4月ごろに転属し、山手線のW4編成は2003年11月ごろに転属しましたので、およそ1年半にわたって101系が1編成のみ残留していたことになります。このように、旧型車両の1編成のみの残留というのは、この路線において過去にも起こっていたことなのですね。
当時の残留と今回の残留の違い
しかし、今回の事情と前回の事情では少し異なる点もあります。その点というのが、残留が暫定的な措置なのか、そうでないのかですね。101系の残留に関しては、あくまでも205系Ｗ４編成の転属が完了するまでという期限付きの残留であり、ある程度の先が見えた残留となっていました。しかし、今回の残留に関しては、そもそもE127系の2編成しか転属計画が経っておらず、残る1編成については置き換え計画が判明していません。そのため、今回の転属は101系のような暫定措置ではなく、長く続くものとなる可能性もあります。この点は大きな違いなのではないかと思います。
「歴史は繰り返す」ということばがぴったりのように見える今回の転属劇ですが、101系の残留と似ている点も似ていない点もどちらもあると思います。特に、先の見えない残留という事でこの点は大きな違いであると感じますね。果たして残留する205系はいつまで残留するのでしょうか？思わぬ形で、南武支線の205系が予想以上に延命することになりそうで驚くばかりです。
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