てつとお(ポケモンガオーレ、アニポケ、鉄道)のブログ

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主に鉄道記事、アニメ感想を書いています。

【ゲゲゲの鬼太郎】6期 49話「名無しと真名」感想

こんにちは!

今回は鬼太郎の最新話の感想です。
先ほど見たばかりですので、大雑把に(vsバックベヤードよりも雑に)書きます。

鬼太郎6期を最初から見てきた身としては非常に感動しましたが、同時に考えさせられる内容でもありました。

というのも、名無しはバックベヤードと並ぶ(いやそれ以上かもしれない)ぐらいの「敵」という存在でした。
これまで、敵が起こした事件を解決するというのは、鬼太郎や仲間が敵を倒すという方法が一番多かったです。他のアニメ等の影響もあり敵=倒すという固定概念がいつの間にか身についていました。

本当にそれが正解なのか…?

名無しの過去を知り、鬼太郎とまなは解決するために急ぐ訳ですが、まなの
「やるべきことが分かった」
ということば。あれほどまでに覚悟を決めた姿は全49話の中で初めてだったような気がします。というのも、バックベヤード編のアニエスを救出するときのアデルと協力することを決めた所や、もっと言えば12話の要石の力を使った時の顔と全くもって違いました。
少なくとも、「倒す」という覚悟ではない何かを感じました。
その何かとは…?
愛するということでした。


「生まれてきてくれてありがとう。」

「あなたの名前は…」


まなは少なくとも嫌がったりふざけたりそのような態度でこのことばを言ったとは考えられません(というかありえません)でした。心から精一杯の気持ちを込めて言っていました。ここが本当に感動しましたし、名無しも喜んでくれたのが本当に嬉しかったです。
以前、名前のあるものは名前に捕らわれる…。的なことを名無しは言っていました。でも、違ったのですね。名前が欲しいあまりに悲しみ、気が滅入っていまい逆のことを考えるようになったのですよ。あまりにも悲しいことですが、本当に悲しいとき、それが憎しみに変わってしまうというのがよく分かった気がします。
それが分かった理由は、名前をつけられてとても喜んでいたところから考えました。

【名無し、最大のテーマは「恨み」】
ここから、少しずつ分けた感想を書いていきます。

誰かが誰かを恨むことなんていたって簡単なのですね…。
何かを失えばその原因となった人物を恨む…。それが例え仲がよかった人でもね…。
鬼太郎とまながぶつかりあうシーンは見ていてとても心が痛むものではありましたが、正直驚きもしました。
これまで、お互いが信じ合っていた絆がいとも簡単に途切れてしまったのですから…。
鬼太郎は話し合いをしても気は収まらなかったのですよ。

「ねこ娘を殺した君を…」

「おかあさんを殺した妖怪を…」


「許さない」

鬼太郎はまながねこ娘を殺す能力がないなんてわかっておきながらも許さないという強い思いは決して消えませんでした。目玉おやしがやめなさい!と言っても決して揺るぎませんでした。
ねこ娘が殺されたことに対しての怒りの感情は全く収まらず、まなと最悪の関係になってしまいました。
それはまなも同じで妖怪への怒りは収まりませんでした。
お互いがお互いを「恨んだ」のですね。(48話分)
しかし、その思いは最終的にはお互い消えました。
それは、目玉おやしが鬼太郎に対して、「憎しみにとらわれてはいけない」と教えてくれたから。
それを素直に聞き入れ、まなに伝えたことが原因でしょう。
鬼太郎は、まなに消滅させられたとしても、僕は君を恨まない。
そう言ってねこ娘のリボンをまなに渡しました
それによりまなは正気に戻りました。
ねこ娘の温もりを、今まで妖怪と関わってきた楽しさを。鬼太郎、砂かけ婆、子泣き爺、ぬりかべ、ねずみ男、アニエス、そしてねこ娘。この全てを思い出したからです。
ねこ娘は髪を結うためだけにそのリボンを使っていましたが、そこにはねこ娘の温もりもたくさん詰まっていました。それを思い出したからまなは正気に戻ることができました。
そして、ねこ娘の思いを…。
それを全て受け取ってからまなは妖怪を憎んではいけないと気がつきました。

思い出や温もりって本当に人を変えるのですね。怒り狂っていたまなを正気に戻すほどの思い出…。まなは本当に妖怪たちのことが大好き立ったのですよね…。そうでなければ、あの時に立ち直れなかった筈ですし、鬼太郎やねこ娘の「まな」という声も聞こえなかったはずです。
妖怪と人間が関わってはいけないと分かっていながらも、まなは関わり続けてきました。それは妖怪を心から愛していたからということを再確認させられましたよ。

恨みというのは、とても深い沼のようなもの。その沼から抜け出したとき、憎んだ相手とよりお互いを分かり合える。
今回の話を見てこのことに気がつかされました。

(話は変わりますが、今回の憎しみはおどろおどろを倒した後の美琴と重なる部分があるなと感じました。シチュエーションが本当にそっくりなのですよね。鬼太郎も美琴の気持ちが少し分かったのかもしれませんね。そして、あの話はもしかすると、名無しの養分の一部になったのかもしれませんし、今回の話の伏線でもあったかもしれません)


こんな所です!
とにかく感動回でしたね。
なんといっても、ねこ娘のリボンでまなが正気に戻ったというところで感動しましたし、6期スタートのころの最初の映像やアニエスとの思い出が流れた時点で感動ものですよ。
そして、みんなが幸せになる終わり方だったのが嬉しかったです。名無しも含めてね…。

次週からはまた雰囲気が変わるようですが、非常に楽しみにしたいと思います!

最後までご覧いただきありがとうございました!