てつとお(ポケモンガオーレ、アニポケ、鉄道)のブログ

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仙石線の車両更新計画の推移~205系機器更新案からE233系・E131系導入案まで~


こんにちは!
今回は仙石線に関する記事を書いていきたいと思います。
仙石線では現在、205系3100番台が活躍していますが、近い将来置き換えが行われる可能性が非常に高くなっています。最新の置き換え計画ではE131系の導入となる見込みなのですが、実は仙石線の車両更新計画は2010年代からかなりの計画変更を重ねに重ね、現在まで至っているのです。今回はこれまでの205系の更新計画についてまとめていきたいと思います。

①205系の機器更新計画


まず、仙石線の車両更新計画の一番最初は205系に機器更新をしてしまい、新系列電車化してしまうことだったのです。こちらについては、2015年発刊の書籍等でも取り上げられており、2015年ごろまではこの計画があったことが明らかとなっていました。これを見越したと思われる動きは実際に起こっており、東日本大震災で被災した205系M7編成が2012年9月にJ-TREC横浜に入場していました。結局のところ、特段の改造は行われず、解体されてしまいましたが、この時点でVVVF化改造が行われる計画自体はあり、M7編成が機器更新第一号となる可能性は自体はあったものと思われます。しかし、2015年の報道を最後にこういった報道は行われなくなり、次に具体的な置き換え計画が出てきたのは2020年ごろのことでした。  


②E233系転用計画



E233系1000番台
次に世の中に出てきた仙石線の更新計画はE233系の導入計画でした。この計画が出てきたのは2020年7月でした。当時の労働組合の資料によると、E233系1000番台(京浜東北線)・E233系6000番台(横浜線)の車両を置き換え、E233系は房総地区・高崎地区・松本、甲府地区・そして仙石線に導入する予定であることが発表されました。当時の資料はいまだに公開されたままになっています。


この時点ではE233系の大規模転用計画があったことが分かっており、労働組合資料で出ていた地域ではE233系の導入がされるものと思われていました。ところがこの計画はのちに破綻したことが明らかとなります。2022年初頭にかけて京浜東北線で使い続けることを前提としたE233系1000番台のワンマン化・機器更新計画が明らかとなったのです。実際に2023年にはワンマン化改造されたE233系1000番台が現れており、E233系の地方転属が中止となったことが目に見える形となりました。そんな中、新たな置き換え計画が判明することとなります。  


③E131系導入計画



E131系(鶴見線用車両)
E233系の転用計画が中止となったのが明らかになった中、次に出てきた更新計画はE131系です。こちらの計画が判明したのが2021年9月に公開された労働組合資料でした。当時の資料にはE131系が導入予定であるということが記載されていました。この記事の公開後、数日以内に単純に新型車両導入という記載に書き直されましたが、新型車両がE131系であるということが一度記載されたという形になります。このことから現在の仙石線の更新計画ではE131系導入が有力視されていると、こういった形になっています。

このように世間に目に見える形で発表された計画の中では、①205系機器更新→②E233系転用→③E131系導入 このように推移している形になります。公表された資料ではこのようになっていますが、実際には①と②の間、2015年ごろにはE231系に地方転属計画があったことも判明しています。(2017年頃に公表)の転用計画では具体的な転用計画は、長野地区以外は示されていませんでしたが、おそらくE231系の転用先には仙石線が含まれていた可能性も高くなっています。そのため、実際には205系機器更新→E231系転用→E233系転用→E131系導入という推移になっているものと思われます。
このように仙石線一つをとってみてもこれだけの計画変更があるわけで、長期の車両動向を予測するのは難しいのでしょうね。仙石線を追っているとよくわかります。おそらく、そう遠くないうちにE131系が導入されると思われる仙石線。様々な世界線があったかもしれないと考えると面白いものですね。
最後までご覧いただきありがとうございました!
(追記:E231系の転属計画について、2017年と記載していましたが、正しくは2015年の計画が2017~18年かけてに公表された形となっています。)