てつとお(ポケモンガオーレ、アニポケ、鉄道)のブログ

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主に鉄道記事、アニメ感想を書いています。

ワールドダイスター、演劇物の皮を被った友情アニメの本気の最終回に期待

こんにちは!
今回は久々にアニメ感想を。暇なのでテキトーに書いていきます。
さて、春アニメも終盤に入り、私が見ている作品の中でも終わってしまった作品も出てきました。明日の山田君とLv999の恋をすると明後日のワールドダイスターで私が見ている分は終わりですね。そんな二つのうち、ワールドダイスターに関する記事を書いていきたいと思います。
ワールドダイスターどうですか。個人的には好きすぎて、本当に今期一楽しみなアニメになっていました。演劇パートが本気過ぎて本当に素晴らしいです。
そんなワールドダイスター、およそ11話かけて、「演劇とは何か」を必死に追及している鳳ここなの様子を描いてきましたね。個人的にはアラビアンナイトがものすごくよかったと思います。演劇物の本気を見たような気分でした。あの時の八恵ちゃんとここなって本気の大勝負をしていたわけですよね。食うか食われるか、演者同士は仲間のはずで、実際に本人たちも仲間のつもりで一緒にやっていたわけですよ。しかし、八恵ちゃんの「自分が」という精神と、ここなの「八恵ちゃんのために」という思いが重なり合ってしまった結果、ここなが誰からも見向きもされないような、そんな状態になってしまったと。そして八恵ちゃんだけが目立ってしまい、八恵ちゃんだけで見れば素晴らしいが、舞台全体を見た時に成功したとは言えない舞台になってしまっていたと、そういうわけですよね。それを成功と思っていた八恵ちゃんとここなという構図もリアルでした。その後、その状態が間違いだとここなが気づくわけですが、それに気づいたここなの回復物語がまた良かったです。演技で八恵ちゃんに伝える、分からせる。そして八恵ちゃんもダイスター候補のプロですから、ここなの演技を通して言わんとしていることが分かり、気づくわけですよ。この辺りの描き方が本当に良かったですね。柊さんがなぜここなに実力をつけさせながらも、ここなが取り込まれている状態を放置していたのか、この真意に気づいた時、この人本当に優秀だな…と感服してしまいましたよ。本人たちが気づけなかった場合、共倒れしてしまうという、なかなかのチャレンジャー精神もお持ちの方でね。縁者の自主性を最大限に尊重しつつ、あるべき姿にさりげなく違づけてゆく柊さんの優秀さに感服してしまった、そんなアラビアンナイトでした。

そんなアラビアンナイトも終わり、オペラ座の怪人。また本気の演劇物をやるのかなと思ったら、スパイスを加えてきましたね。そう、ここなと静香の友情というスパイスです。まあ、ここで二人の友情を入れて来るか…と、しかもそれがほんのちょっとのスパイスではなく、瓶の中身を丸ごとうどんにかけてしまったような、行ってしまえばここに来て「友情」が「演劇」を乗っ取ったような、そんな状況になってしまいました。本当にやられましたよ(笑)演劇物だと思ってみていたら、実際にはここなと静香の友情物語だったのですから。もっと言えば、静香と言うのは、ここなが作り出した、負の感情を任せることのできる心のよりどころ「センス」なわけですから、静香の正体はここなというわけですね。そうなると、独りぼっちのここなが自分と向き合うさまをまじまじを見せる、ここなの成長物語なのかもしれません。しかし、ここなは次回の演劇に静香ちゃんを取り戻すために臨むわけですから、ここでは友情物として考えるとすれば、自分の作り出した友だちと、違うベクトル(心の拠り所からワールドダイスターとして共にステージに立つ演者仲間へ)で再会するための激重感情を乗せた演劇を見せつけられるわけです。いやまあ、次回の演技どうなってしまうんですか?(笑)
結局このアニメは演劇を本題においているのではなく、本気過ぎる演劇を用いて友情物がやりたかったわけですよ。そんなことに9話までは一切気づかず呑気に見ていましたね(笑)これ、どこかで見たことないですか?これ、やってることはIDOLY PRIDEまんまですよ。アイプラも結局最終話で一番魅せたのは「麻奈の消滅」なわけです。あそこではじめて麻奈が牧野への告白をし、なぜ自分がこれまで成仏していなかったのか、真意を話すというアイドル物とは到底離れた部分を話の軸に置いたわけです。それまでの11話で麻奈の後輩ちゃんたちのアイドルとしての成長を散々やっていましたけど、それらそれらの成長が麻奈の成仏に繋がるという、いわばアイプラの登場人物で麻奈から解放されている人物なんて一人もいなかったわけです。あの告白シーンをより感動的にするためにアイドルの成長を描くという、ある意味特殊すぎるラブコメ、あれはアイドル物の皮を被ったラブコメなんですよ。なぜ、アイプラを同じ監督が描いているワールドダイスターが、単純な演劇物を描いていると勘違いし、この物語の本質を見抜けていなかったのか、アイプラを見ていたのに失格ですよ。よく考えれば、あの美しい成仏を見せた監督が描く作品がただの演劇物なわけないじゃないですか。そこに11話まで気づけなかった自分に幻滅しています(笑)
まあ、アイプラのウィニングステージで琴乃と牧野が麻奈への感情を爆発させた様子を描き、私を号泣させた監督が描く、静香を取り戻すための演劇です。実質アイプラ2期ですよ(笑)本当にどんな友情演劇を見せてくれるのか、楽しみで仕方がありません。本当に監督はいつも私をわくわくさせてくれますね。最終回、演劇物の皮を被った最高の友情演出を期待しています。
最後までご覧いただきありがとうございました!