てつとお(ポケモンガオーレ、アニポケ、鉄道)のブログ

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新潟115系消滅へ それでもJR東から115系が形式消滅とはならない理由


こんにちは!
先日、新潟車両センター所属の115系N38編成が解体線に入ったようです。この編成の解体が完了すれば、新潟の115系は完全消滅となります。JR東日本管内では、新潟地区が一番最後の活躍路線となっており、2022年ダイヤ改正まで3両編成×7本が活躍していました。この車両たちが退役しましたので、JR東日本管内では115系が活躍している路線がゼロになりました。しかし、新潟地区の115系が全編成解体されても、実はJR東日本から115系が完全消滅するわけではありません。1両だけ車籍を有した状態で存在している車両があるのです。その車両がクモハ115‐1030です。

↑クモハ115‐1030



この車両は2018年まで高崎地区で活躍していた115系です。引退後も、少なくとも今年の6月までは車籍を有していることが分かっています。この車両が廃車となっていない限り、新潟の115系が廃車となっただけでは、JR東日本から115系が形式消滅することはありません。現在は長野総合車両センター内の廃車置場と呼ばれる場所に留置されています。

この車両はなぜ存在?

では、なぜこの車両は存在しているのでしょうか。廃車とならない理由は発表されていないので分かりません。しかし、おそらくですが、保存のためなのではないかと思われます。それではこの車両の引退後の動きを簡単に振り返ってみますと、高崎の115系で2018年ダイヤ改正で廃車となった車両に関しては、クモハ115‐1030を編成中に含むT1040編成以外は全車両新潟車両センター廃車回送されました。しかし、この編成のみ、長野総合車両センターに配給されています。この時点で、イレギュラーな対応が取られていました。その後、しばらくはT1040編成は全車両保管されていたのですが、2020年の1月までに、編成中のクモハ115‐1030以外の車両は解体となり、この車両のみ残ることとなりました。
実は、この車両は115系の中でも特に希少な車両であったりします。車内のモケットが国鉄時代使用のままであったり、貫通扉が水色のままであったり、クモハに関してはHゴムが白色であったりするなど、未更新の車両です。2018年まで活躍していた高崎の115系では唯一この車両のみが未更新車であり、非常に貴重な編成でした。その希少さが故に、過去にはこの車両の保存会が立ち上がったこともあります。(結局保存会は解散されましたが…)その編成が残存しており、更に白Hゴムのクモハを意図的に残しているとなると、保存するつもりなのではないかと思います。現状、それぐらいしか残す理由がありませんからね。



さて、将来的にこの車両はどうなるのでしょうか。青梅鉄道公園に保存されたりするのでしょうかね。青梅鉄道公園では、クハ201‐1が保存されることが発表されていましたが、クハ201‐1も含めて3両程度、中央線にゆかりのある車両を展示車両に増やすようです。クモハ115‐1030に関して言えば、中央線にゆかりはありませんが、かつて中央線では115系が走っていましたので、形式自体は中央線にゆかりがあります。少し期待してしまいます。それか水面下であの保存会が活動しているという可能性も?それはないでしょうねw
今後の動きにも注目ですね。
最後までご覧いただきありがとうございました!