てつとお(ポケモンガオーレ、アニポケ、鉄道)のブログ

てつとおのブログ

主に鉄道記事、アニメ感想を書いています。

【IDOLY PRIDE】song for youが神曲である所以

こんにちは!

アニメ記事を書くのはひさびさです。IDOLY PRIDEの再放送を見ていたら、さくらちゃんのsong for youで号泣してしまったので、今回はタイトル通り、アニメ内の重要な曲、song for youについてアニメ内での立ち位置を確認した上で、この曲が何故素晴らしい曲であるのか、私なりの解釈をしていきたいなぁと思います。どうせほとんど見られないので好き勝手書いていきます(笑)

長瀬麻奈のsong for you

まずはsong for youを本来歌う予定だった長瀬麻奈のsong for youについてです。これも1番だけYouTubeで公開されていましたが、もう涙が止まりませんね(笑) 

言わずもがな琴乃への思いを綴っているこの曲、アイドルを認めて貰えない琴乃へ精一杯自分の思いを知ってもらおうと言葉を何度も何度も選んだんだろうなぁ…というのが伝わってきます。その証拠が前夜に誰よりも早く琴乃へと聞かせたことですよね。

長瀬麻奈にとってのこの曲とは、妹への愛そのものです。アイドルをしていく自分の根本にあるのは琴乃、あなただよ。そんな思いが心から伝わってきます。予期せぬ出来事だったとはいえ、死の前夜にその思いを吐露したこと、これが確たる証拠であると思います。

長瀬琴乃のsong for you

姉の死の前夜に聞かされたこの曲を琴乃はどんな思いで覚えていたのか…。「後悔」その一言であることはアニメ内からも分かる通りです。琴乃にしてみれば、大好きなお姉ちゃんであることは間違いないのにひどいことを言ってしまったその後悔は大きすぎるもので、姉の夢を自分が叶えたいという思いのもとアイドルをやっていると自白しています。その根本には姉に決勝の舞台をみてほしいという願いもあれば、ひどい態度をとってしまった自分への罪償いの意識もあるとは思います。大きくなれたときはいつか自分がこの曲を…そう思っていたに違いないと思います。それにも関わらず現れたのは姉に声がそっくりのさくら。その声を聞くうちにこの曲をさくらに託すわけですが、どんな思いでさくらへとこの幻の曲を託したのか…。もちろん、姉と似た歌声でもう一度聞きたいという思いもあったでしょうが、それ以上に姉の枠をうめるのはさくらしかいない、世間の評判を聞けば聞くほど、そして心臓の話が追い討ちをかけるようそのような思いを強くしていったのでしょう。そして自分は歌わないでさくらに歌ってもらって、幻の歌を初解禁するわけです…。

悔しかったでしょうよ…自分しか知らなかった曲を教えて歌ってもらうことの悲しさ、それは大きかったに違いありません。それでも姉のためには、そして世間の反応的にはこれが正解だと落とし所をつけていたのだと思います。

でも、琴乃は優勝した後にこの曲を歌いました。姉の声ではない自分の曲で、言葉をひとつひとつ噛み締めるように、そして姉と共に…。麻奈が幽霊としてこの世にいるということを知り、そして消滅がこのタイミングだということを感づいていた、だからこそのあの涙だったのでしょう。それに歌っている自分の後ろにいたこともきっと気づいていたのではないかなと思います。姉を優勝した後のステージに立たせることができた、自分の目標は達成したよ、姉への報告が一つの意味だったと思います。

そしてもう一つの意味、それは旅立ちです。これは麻奈にとってはこの世からの、そして琴乃にとっては姉からのという二重の意味があるでしょう。麻奈はこの曲を聞きながら成仏したわけですから、旅立ちは当然なんですが、問題は琴乃の麻奈からの旅立ちのことですよね。これまでは姉のために続けていたアイドル活動をこれからは仲間や自分のためにするという意志の表れ、その最後のケジメという意味が込められていたことは間違いないんです。だから、song for youからのサヨナラから始まる物語のセトリだったんですよ。song for youで最大限の姉への感謝を叫び、サヨナラから始まる物語で旅立ちの意志表面をする。「お姉ちゃんへ、私大丈夫だよ!」と教えてあげる。こんなに素晴らしいセトリがありますか???リアタイ時、本当に涙が止まりませんでしたからね…。それくらい神がかっていたと感じます。

川咲さくら(サニーピース)のsong for you

上記の姉妹愛だけでも感動ものなのに、決して二人の絆は邪魔をしない形で掛け合わせてきて感動させるものだからこの歌は凄いんです。

さて、サニーピースのsong for youはサビ前までをさくらの独唱で、サビを人全員で歌っていたわけですが、基本的にはさくらちゃんの思いが一番強く、感動させるポイントになっているバズです。

さくらは自分の声が琴乃の妨げになっていると感じて、歌い方を変えようとするほど悩んでいたんですよ。その子が、麻奈と話したことで、自らの意志で麻奈の声をすてることにして、川咲さくらとしてアイドルをしていくことを決めたその姿は本当にかっこいいものだったなと思いました。

やっぱりさくらが歌うこの曲もとても感動するものになっているんですよ…。まずは琴乃とさくらの友情ですよね。琴乃の代わりに…!という思いで精いっぱい歌っている姿はグッとくるものがありました。そして何よりもまなへの感謝、これが一番感動するポイントです。琴乃と出会ってからは悩みの種になっていた声にさくらが「感謝」の思いを込めて歌っていたんです。心臓のおかげでアイドルになることが出来ました。そのことへの感謝の思いが伝わってきたことが凄くよかったですね。そして感謝に加えてここからが本当の「川咲さくら」としてのスタートだ!という決意表明、この意味も含んでいたことにけじめとしてあのステージで歌った理由がしっかり分かり、より神曲に拍車をかけているな…と感じます。麻奈のアイドルとしてのプライドを聞いたからこそ、自分のアイドルを確立していく瞬間を見ることができたこと、川咲さくらの「IDOLY PRIDE」がこの曲を通して伝わってきたこと、これも本当に素晴らしかったと思います。

感謝と決意、この二つがとても感動させられるさくらのsong for youでした。

とまあ、このように誰が歌ったとしてもちゃんと感動できる歌となっている、このことがsong for youが神曲であるポイントだと思うのですよ。それぞれがこの歌を通して誰かに伝えたい思いを一生懸命に表現しているその姿が凄くグッとくるんですよ。歌単体で聞いても歌詞が素晴らしいとは思いますが、アニメが加わることによってより歌が深くなり聞いただけで感動するようになっている。だからこそsong for youにここまではまってしまったのかなと思います。

こんなところでしょうか。

最後までご覧いただきありがとうございました