こんにちは！
あと少しでIPCA約束が発売されます。それにちなんで…というわけでもありませんが、つい最近アニメ８話も再放送されたことですし、今回は月のテンペストの楽曲でIPCA約束にも収録される「Daytime Moon」の楽曲紹介をしていきます。
【MV】Daytime Moon / 月のテンペスト 作詞：利根川貴之 作曲：利根川貴之、坂和也 編曲：坂和也 & Wicky.Recordings【IDOLY PRIDE/アイプラ】 - YouTube
さてこの楽曲、上のユーチューブから聞いていただければわかりますが、明るい雰囲気の楽曲になっています。月ストはグループのイメージ的にも「クール系」の楽曲が多いので、このDaytime Moonは月ストの楽曲の中ではわりと珍しい雰囲気の曲です。私はこの明るい曲調に惹かれ月ストの楽曲の中では１番と言ってもいいほど好きな曲です。この曲の魅力、そして歌詞に込められた思いをこの記事で考えていきたいなと思います。
琴乃の旅立ち、そして新しい「月のテンペスト」への意気込み
さて、この曲の歌詞について考えてみましょう。
この曲の歌詞の一部を引用します。
答えを探して考えすぎた事
どうしようもなくて立ち止まった事
どんな風に悩み伝えればいいの
笑顔になるのに戸惑い隠せなかったんだもう難しくしなくていい君は君のままでいい
君が気味でいるから好きだと言えるんだ
もっと胸の中にある光 信じていこう青い空 白く浮かぶ月見上げ
新しく見つけた思いが煌めく
夜の月と違うやわらかいもの
それもきっと素敵だね そんな風にもなりたいね
まだまだ見つけるよ新しい自分
ここから未来へ
Daytime Moon
１番の歌詞を載せました。
まず歌詞を見て分かるのは、誰かを認めるような歌詞になっているということですね。
ではこれがだれを示しているのか、まあアニメをご覧になった方ならばわかるとおもいますが、月ストのリーダー、長瀬琴乃なんですね。
アニメを見ている方がご覧になっている前提で、ここからの記事を進めます。
琴乃がアイドルをする理由…それは姉のためだというのはアニメでかなり強調されていました。しかし、さくらの登場によって、自分の実力のなさを感じ、その思いをさくらに託します。そこで生じるのが、「姉」という目標を失った琴乃が次に目指すもの、アイドルをやる理由は？という悩みです。この悩みに自問自答しますが、最終的には渚をはじめとする月ストのみんなのことばもあり、これからの琴乃は「月ストのみんなのため」にアイドルをするという新しい目標を立てることになります。これは８話の内容でした。この回のEDで流れたのがこの曲なんです。と考えると、この曲がだれを向いてつくられているのか、自然と琴乃向けだと分かると思うんですね。
前半の「答えを探して～戸惑い隠せなかったんだ」という歌詞。これはまさしく長瀬麻奈を追いかけるという、アイドルをする理由を失った琴乃の状態を示しています。自分はアイドルがやりたかったわけでない、姉を追いかけたかっただけなんだ、そんな思いが募りに募り、自分のアイドルへの思いに戸惑う、そんな琴乃の姿は９話で描かれていました。そんな琴乃に手を差し伸べたのが月ストのメンバーなわけですが、その歌詞が「もう難しくしなくていい、君は君のままでいい」に表れています。難しく考える必要はない、琴乃は琴乃なんだから琴乃がやりたいようにやればいいんだよ、と月ストのメンバーからのエールなんですよね。これ、まさしく８話後半の悩んでいる琴乃に渚が話しかけ、最終的には月ストみんなで「月の下での決意表明」をする、あのシーンそのままなんですね。
あのシーンで渚は「琴乃ちゃんのやりたいようにやればいいと思う」「琴乃ちゃんの歌声が好き」と、「長瀬琴乃」を認めるようなことばをかけます。「長瀬麻奈を目指す長瀬琴乃」ではなく、「そのままの長瀬琴乃」を認めるんです。これって、「もう難しくしなくていい～好きだと言えるんだ」と被ると思いませんか？
そのうえで、「もっと胸の中にある光信じて行こう」と、さらに琴乃を肯定するような、そんな歌詞がでたところでサビに入るわけですが、サビの歌詞もやはり、今までとは違う琴乃を認める歌詞なんですね。例えば、「夜の月と違うやわらかいもの」、この歌詞は、これまでの『姉に追いつこうと、切羽詰まって一生懸命に頑張ってきた琴乃とは違う素のかわいらしさや性格』、そして「これもきっと素敵だね、そんな風になりたい」と解釈することも出来ると思います。やはり琴乃を認めているんですよね。
この曲の歌詞に込められた意味、それは琴乃へのエールだと私は感じています。
そう考えると、この曲って、月ストのみんなの仲の良さが表れたすごく良い歌だなと感じます。
琴乃はアニメでは当初はソロを希望していましたが、失礼ですけど私は琴乃がソロだったら絶対トップアイドルになれていないと思うんです（笑）だって、一人でやるにはあまりにもまじめすぎるから。一人で抱え込んで、悩み、なんとか乗り越えようとする…確かにアイドルをやる前はそれでうまくいったかもしれませんけど、なかなか上手くいくものではないですよね。そんな中で月ストの５人がいたからこそ、悩みも晴れ、そして「月ストのみんなのために頑張る」という新たな目標もできたわけです。一人で頑張れると誰よりも思っていた琴乃こそ、メンバーの助けがあって最終的にビーナスプログラム優勝という栄冠を手にし、ステージで思いを込めた「Song for you」を歌うことが出来たんです。結局はやっぱり仲間の存在って琴乃にとっては大きかったんですね。そう考えると、本当に月ストの５人の友情って尊いな…とそんな風に感じますが、その友情をそのまま描いているのがこの曲なんですね。
そして３番のサビには「まだまだ探そうよ新しい世界」というフレーズがあります。これが意味すること、それは新しい月ストへの意気込みなんです。琴乃を認めた上で、これからみんなで新しい月ストを探そう！という決意表明の歌詞も含まれているんですね。やはり８話に忠実です。みんなが月のテンペストのために歌う『新しい始まり』。みんなの思いが一致した瞬間にこのグループは「本物」になります。それは８話のライブ後のさくらの表情を見れば伝わってくることです。みんな同じ方向に向いたからこそ、これから新しい自分たちをどんどん発見していこう！とそんな意気込みになっているんですね。琴乃へのエールで終わらせず、月ストの決意表明まで歌詞に入れてしまうこの曲、完璧だと思いませんか？私は本当に神曲だなと思います。
このDaytime Moonという曲はみんなの月スト愛をストレートに歌った、一番月ストらしい曲だと感じます。
最後までご覧いただきありがとうございました！
【Daytime Moon 8話EDver.】
TVアニメ「IDOLY PRIDE -アイドリープライド-」ED映像第5弾 「Daytime Moon」 - YouTube
P.S.
この記事を書くにあたり、８話の録画を見返していたんですが、本当に神回ですね。やっぱりアイプラ、大好きです（笑）
