てつとお(ポケモンガオーレ、アニポケ、鉄道)のブログ

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E231系ヤマ初期とは何なのか?嫌われる理由は?


こんにちは!
今回は鉄道情報というよりは雑談ですね。
皆さんはヤマ初期ということばをご存じでしょうか?宇都宮線高崎線東海道線で活躍しているE231系1000番台のうちの特定の編成たちを指す言葉になります。このヤマ初期と呼ばれる車両たち、鉄道ファンからの評判もかなりひどいものとなっています(笑)今回はヤマ初期とはいったいどの車両たちのことなのか、更に嫌われている理由について簡単に解説していきたいと思います。

ヤマ初期とは…?

ヤマ初期とは、どんな車両たちのことでしょうか。ヤマ初期という言葉は、実は省略されたことばであり、フルで書けば「小山車両センター所属のE231系1000番台初期車」ということになります。
実は、E231系1000番台は製造時期によって主に二つの仕様に分けることが出来ます。2003年までに製造された初期グループと、2004年以降に製造された後期グループです。E231系は2003年までは宇都宮・高崎線系統の上野を拠点として活躍する路線に、東海道線よりも先に導入されました。これらの車両は全て小山車両センターに所属しています。そして、宇都宮線高崎線用のE231系の導入が完了次第、2004年から東海道線用のE231系を製造しました。この際に、車内の一部の仕様を変更しました。主な変更点は、車内のLED表示器の2段化・6号車トイレの洋式化・座席の変更などです。こういった仕様変更がかかる前の車両は全て小山車両センターに在籍していることから、仕様変更がかかる前の初期に製造された車両たちに、所属先の略称と初期車という意味を組み合わせた「ヤマ初期」というあだ名がつけられていると、こういったことになります。
ちなみに編成番号で言うと、基本編成がU501~U541編成、付属編成がU69編成までの編成番号の車両たちです。
ちなみに小山車両センターには、東海道線への導入の終了後に増備された(仕様は東海道線用の車両たちとほぼ同様)後期車も在籍しており、そちらの車両たちはヤマ後期と呼ばれています。
ヤマ初期の意味が分かったと思いますので、ここからは嫌われる理由を説明していきたいと思います。


ヤマ初期に該当するU-39編成


ヤマ初期が嫌われる理由

ヤマ初期が鉄道ファンから嫌われる理由を書いていきます。まず一つ目が座席が固い点です。実は、ヤマ初期のE231系の座席は後期車と比べてもかなり固くなっています。座席は基本的に209系やE231系0番台といった車両たちと同じ硬さのものが使用されています。通勤路線の短い区間ならば、209系のような硬さの座席はあまり気にならないかもしれません。しかし、宇都宮線高崎線東海道線といった長距離長時間運行する列車で硬い座席が来ると苦痛であると、そういった声が鉄道ファン内で広がっています。椅子の硬さが嫌われる一番の理由です。
正直嫌われる理由のほとんどが椅子の硬さを占めていますが、それ以外の点も書いていきたいと思います。
その他の要因として、6号車のトイレが和式である点もあるでしょう。和式トイレは初期車にしか設置されておらず、東海道車からは全車両洋式トイレとなっています。更に、こちらはヤマ後期にも共通する点ですが、9,10号車にボックスシートが無い点も嫌われる一つの要因です。実は、小山車は9,10号車にボックスシートが設置されていないんですね。これが東海道車やE233系には備わっています。鉄道ファンはロングよりボックスを好む人が多いですので、ボックスシートが少ないというのも嫌われる一つの理由です。
こんなところでしょう。
ヤマ初期は外れなどと言われることも多いですが、20年選手が長距離路線で爆走している姿は乗っているとなかなか迫力があるものです。モーター音がうるさかったり、力強い音が聞こえたりするときもありますのでね(笑)ヤマ初期と後期車、座り心地がどれぐらい違うのか試してみるのも楽しいかもしれません。
最後までご覧いただきありがとうございました!