てつとお(ポケモンガオーレ、アニポケ、鉄道)のブログ

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E217系インドネシア譲渡は確定ではない?CNNの記事を整理


こんにちは!
先ほど、あるサイトさんがCNNの報道を根拠に「E217系 インドネシアに譲渡」というタイトルですっぱ抜きましたが、その根拠がかなりあいまいなものになっていましたので、ここでCNNの報道を基に少し整理をしたいと思います。
根拠記事について
以下の根拠記事が挙げられていましたね。
www.cnnindonesia.com
まあ、この記事は昨年の9月にKCIがE217系の導入申請を送っていたという記事です。2023年度に12連×10編成、2024年度に12連×19編成が導入できるように、申請を出していました。この申請をもって導入決定かのような報道がなされていますが、これ全く決定ではないですからね。この申請、商工省などにより拒否されています。KCIがE217系を欲しいと思っていたのは確かです。しかし、商工省をはじめとする官省などの反対により一度却下されています。その理由が自国生産推奨の政策によるものです。ジャカルタにはINKAという車両生産工場がありますが、こちらでの自国製造を優先するため、日本からの中古車両は認めないというのが、商工省などの却下理由です。しかし、INKA製の新型車両は最短でも2025年に誕生する予定となっており、約2年ブランクがあります。その間に、05系やチョッパの6000系7000系、203系などの老朽化が進み、車両が足りなくなるおそれがあることを踏まえ、新型車両導入までの暫定の措置として中古車両の導入を求めていました。その申請を送ったという記事が上記の記事です。商工省などが反対する一方で、運輸省などは中古車両の導入を推奨しており、更に一般の乗客からも譲渡車両を認めるよう要望が増えているといったことも起こっており、署名活動まで始まるほどの大きな動きになっていました。このような中、商工省が本当に認めないのかが焦点となっていました。



そして、昨日には新たな会議が実施されたようで、その記事も公開されています。その記事がこれです。
www.cnnindonesia.com

CNN
t.co

tempo
この会議での発言がこの記事に記載されています。
この記事の日本語訳によると、ルフット海事大臣は、依然として中古車両導入には反対を唱えているようですが、その一方で、2025年まで新型車両を導入できないという時間の関係上、購入は仕方がないという趣旨の発言をしているようです。ただし条件があり、購入を認めるならば、その前に金融開発監督庁の監査を行うことを必須条件としているようです。また商工省の回答は現段階でも拒否という姿勢で変わっていないようです。
ルフット大臣は譲渡に向けて前向きな発言を行い、譲渡が認められる可能性は高くなったようですが、まだ譲渡が決定しているわけではないようです。CNNの日本語訳に基づけばこれが記事の内容という事になり、譲渡確定と結論付けるには時期早々であると感じます。
まあ、私もあまり詳しくはありませんが、いろいろあるようですよ。大変ですね。
最後までご覧いただきありがとうございました!