こんにちは！
今回はE217系に関する記事を書いていきます。
先日、E217系のインドネシア譲渡が計画されているといった記事を公開しました。記事の段階では、監査を行うことを条件に譲渡の検討をするといった話があがっていましたが、その結果次第で譲渡が決まるようです。3月16日以降に監査の結果が分かるようで、譲渡が行われるか否か判明するにはもうしばらく時間がかかりそうです。
多くの方がインドネシアの情勢に注目していると思いますが、実は譲渡を見据えているのではないかという動きは既に日本側でも始まっています。今回は譲渡と見据えた動きをしていると思われる、E217系付属編成のY-119編成、Y-146編成に関する記事を書いていきます。
TKで留置中のE217系
東京総合車両センターに入場後も長らく解体されない2編成
この2編成にどのような動きがみられるのかと言えば、検査以外の理由で東京総合車両センターに入場したにも関わらず、ながらく解体されていないという動きがみられます。その中でも特にY-119編成は昨年の8月の入場以降、さまざまな動きを繰り返しています。
まず、インドネシアが欲しがっているE217系は12両×29編成という報道がなされていますが、この本数は、現在活躍している車両たちすべて合わせてもぎりぎりの本数になっています。現在残っている現役のE217系は基本編成が30編成、付属編成が28編成（TK以外に疎開中の編成を含む）となっており、付属編成に関しては現役の車両を含めても本数が確保できない状況になっています。
ここで注目されるのが、東京総合車両センターに入場中のY-119&Y-146編成です。この車両たちは上の付属編成の28編成にはいれていません。その理由が営業運転を完全に終了した状態で東京総合車両センターに留置されているからです。Y-119編成は2022年8月19日に、Y-146編成は2023年2月1日にそれぞれ入場していますが、どちらもドアステッカーが撤去されており、運用離脱後の入場ということになります。現役の編成だけだと足りないインドネシアが求める本数ですが、この留置中の2編成を現役の編成に追加して計算すると、確保できるE217系付属編成は30編成ということになり、インドネシアが求める編成数を確保できます。つまり、引退したにも関わらずTKでいまだに解体されずに保管されているのは、譲渡のためなのではないかと推測できるのですね。特にY-119編成はおかしく、8月に入場したにも関わらず、いまだに解体されていないというのは、解体の動きとしては非常に遅くなっており、異例の対応です。更にスカートが撤去されたり、乗務員扉が取り外されていたりする姿が目撃されているなど、なんらかの作業を行っていることも確認されています。極めつけは、いまだに除籍されていないことです。実はTKにはY-119の後にY-118編成も2022年10月に入場しているのですが、こちらはY-119が除籍&解体されていないにも関わらず、先に除籍&解体されました。この動きから察しても、Y-119を意図的に残していることはあきらかです。こういった動きは、やはりインドネシア譲渡が本決定するまでは解体を保留にしている可能性が高いのではないかと思われます。
監査の結果次第で、おそらくこの編成は海を渡るのか、解体されるのかが決定されるのではないかと思います。少なくともどちらか１編成は監査が完了するまではTKに残り続けるのでしょう。この編成たちが今後どうなるのか、非常に注目ですね。
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