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205系いろは 意図的に残されている?【譲渡・再活用の可能性はあるのか?】

こんにちは!
今回は205系600番台に関する記事を書いていきたいと思います。
小山所属の205系600番台は通勤用の一般車両はすべて廃車回送が行われており、小山に残っている205系は観光用に改造されたY3編成のいろはのみとなっています。そんな205系いろはですが、最近、譲渡や転用の噂を一部で聞くようになりました。今回は、譲渡もしくは転用の可能性があるのか、考えてみたいと思います。

205系いろは(左)

いろはは意図的に残されている?

まずはなぜいろはに再活用の噂が流れているのかについて書いていきたいと思います。その理由は、最後まで小山に残っている理由が、たまたまなのではなく、敢えて残されている可能性を推測することが出来るからです。なぜそのような推測が出来るのかと言いますと、小山車両センター205系はいろはを含めて合計12編成所属していました。廃車回送に関しては、基本的に一度に2編成ずつ行っていったので、合計6回の回送で済ませることが出来ます。しかし、なぜか廃車回送1回目のY12編成の配給の際、2編成同時配給ではなく、1編成単独で廃車回送を行っているのです。そのほかの回送は全て2編成ずつで行っているにも関わらず、Y12編成の際だけ1編成での配給となっているというのは確かに不自然に感じる所です。そして、Y12編成が1編成で回送されたために、残った編成が、1編成しかない観光用に改造された特別仕様のいろはでした。そのため、Y12編成が1編成のみでの配給であった理由は、いろはを残すための意図的なものなのではないかといった噂が流れています。確かに意図的でなければY12編成の回送の際も2編成同同時に回送してしまえばよかったわけで、敢えて1編成のみでの配給となっているのは何か意味があるのではないかと考えるのもうなずけるところです。何か意味があるとするならば、何らかの形で再活用する可能性も浮かびあがると思いますが、いろはのJR東日本内での再活用、もしくは他社への譲渡の可能性はあるのでしょうか。ここからはその点を考えていきたいと思います。


JR東日本内での転用の可能性

まずはJR東日本内での転用の可能性について考えてみたいと思います。最初に結論から書いてしまいますと、その可能性は完全には否定しきれないものの、低いのではないかと思っています。そう考える理由は検査期限です。私は先日行われた205系の撮影会に参加したのですが、その際の資料によるとY3編成の最終全検は2014年10月となっています。およそ8年間全検を受けておらず、期限を迎えるぎりぎりで引退したことになります。検査期限がぎりぎりであることは引退前から分かっており、引退の1年ほど前から、検査を延ばすための長期休車が頻発しており、運用に就かない日が非常に多くなっていました。仮に日光線のいろはとしての撤退後、再活用を行う計画があるならば、このような検査期限の延長措置を取らず、全検を通してしまっても良かったのではないかと思いますが、実際は現役中に検査を通さなくても良いような措置が取られています。更に205系を扱う路線は非常に少なくなっていることや、引退後半年以上小山に留置されっ放しで、転用の動きが見えないことから考えても、JR東日本内での再活用の可能性は低いのではないかと思います。一方で、完全に否定しきれない理由は、いまだJR東日本もこの車両をどうするか決めていない可能性や、数年後に再び活躍させる可能性も否定しきれないからです。仮にこの車両を数年後に再デビューさせる可能性があるならば、再デビュー前の整備の段階まで検査が通す必要はないので、全検に関しても再デビュー直前に通せば良いことになります。そういった可能性もなくはないと思いますが、前述の通り、205系は老朽化が進んでいる形式なので、JR東日本が使い続けるかと言われると疑問符が浮かぶところですね。

他社譲渡の可能性

続いて他社譲渡の可能性についてです。こちらはあり得ると思います。有力なのは富士急行でしょう。富士急行で活躍している1000系(元京王5000)は205系での置き換えを10年ほど前から開始し、残るは観光用の富士登山電車と一般用の1001Fの計2編成となりました。こちらの置き換えに使われる可能性はあると思います。また、コロナ禍前の計画ですが、トーマスランド号を新たに導入する計画も存在していたようなので、いろはの現在のボックスシートをそのまま生かしたトーマスランド号に改造される可能性も個人的にはあるのではないかと思っていますが、コロナで計画が変わっているかもしれませんので、分かりません。
一方で、現在小山に残っている直接的な理由が譲渡のため、という可能性は考えににくいと思います。なぜならば、他社譲渡ならば、除籍してしまっても問題はないからです。過去に富士急に譲渡された埼京線205系のハエ28編成がそうでしたが、譲渡の改造待ちならば、先に廃車回送は行い、JR籍ははく奪したうえで、回送先の車両センターで留置すればいいわけです。先述のハエ28編成は2016年10月に運用を離脱したのち、譲渡のための改造まで約半年以上留置されていましたが、この際の留置場所は所属先の川越車両センターではなく、長野総合車両センターでした。更に、除籍された状態での留置となっていました。仮にいろはが譲渡改造待ちであるならば、ハエ28編成同様長野で除籍の上留置すればいいわけで、わざわざ小山車両センターに籍を維持したまま置いておく必要はありません。ですので、今回小山で残されている理由に他社譲渡のためという推測をするのは、過去の実績から考えても説得力が弱いのではないかと思います。車両自体は十分譲渡の可能性のある車両ではあると思いますが、小山での留置の直接的な理由としては弱いのではないかと、そういった意味ですね。しかし、昨年伊豆急行に譲渡された209系に関しては、譲渡まで車籍を有していました。この譲渡は改造を一切行わないため、長野に配給する必要性が一切ないため、このような措置になっていたのだろうと思います。富士急譲渡の205系とは事情が違うわけですね。ただ、209系のような車籍維持の例もあるため、譲渡のために残っている可能性を完全に否定はしきれないという事にはなると思います。いずれにしても、いろはの留置方法が過去に富士急行に譲渡された205系の留置方法とは大きく異なっているというのは間違いないです。

そうなると、現在小山に残っている理由は、単純に廃車回送待ちであり意図的に残されているわけではないという可能性と、転用の具体的な計画がはっきりと決まっているか決まっていないかは別として、何らかの方法で活用する可能性が残っている可能性、そして譲渡待ちの可能性をいずれも完全には否定しきれない状況であると思います。おそらく何らかの意図があって残されているのでしょうが、分からないというのが正直なところですね。もしかすると譲渡予定車両も車籍を維持する方向に変更されたのかもしれませんし、なんとも言えないところです。
過去に長期留置の後に、普通に解体されてしまった例はいくらでもありますので、そのまま解体される可能性も十分あると思います。しかし、残っているうちに夢を見るのは自由ですので、この車両の今後に期待してしまいますね。再活用や譲渡の可能性も否定しきれないので、今後、いろはがどんな運命をたどるのか、注目なのではないかと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!