こんにちは！
今回は綾瀬駅から北綾瀬駅間を結んでいる千代田線の北綾瀬支線で活躍している05系に関する話題です。
北綾瀬支線では３両編成の05系初期車が４編成活躍しています。もともとは2011年まで東西線で活躍していた05系の初期車計13編成ですが、15000系の導入により置き換えが進みました。うち、8編成がインドネシアに譲渡、05‐111Fのうち３両が近畿車輛へ譲渡（解体済）、そして残りの4編成（101F、103F、106F、113F）のうち３両が北綾瀬支線に転属することになりました。北綾瀬支線に転属後、2014年にはもともと活躍していた6000系ハイフン車や5000系のアルミカーを置き換えました。そんな、05系ですが、実はこの車輛、北綾瀬支線で活躍する以外にも、もう一つ任された役割があるのです。今回はそのもう一つの役割について書いていきたいと思います。
↑北綾瀬支線用05系
新木場ＣＲにつくられた大規模な訓練施設
東京メトロでＢ修繕工事など、大規模更新工事などを行っている新木場車両基地。こちらに大規模な訓練施設があります。総合訓練研修センターです。
東京メトロ、総合研修訓練センターを公開 模擬駅3駅を含む訓練線を備える - トラベル Watch
こちらの記事にもある通り、初公開は2016年4月1日。この訓練施設は、地下鉄構内を模倣したトンネル内にホームを作り、ホームドアや案内表示器など駅になるほぼ全ての設備を備え、営業運転とほぼ同じような状況の中で訓練をすることが出来る施設になっています。この駅には「センター中央」という駅名がつけられています。センター中央駅以外にも、この駅から地上にあがった場所には「センター西」という別の駅も備えてあり、まるで小さな路線が車両センター内にあるような、そんな雰囲気になっています。更に車両に関しては現役の車両も用いた訓練を行っており、現役と同じ最新設備を使った訓練が行われています。
そんな、訓練施設ですが、実は有効長が３両分しかないんです。そうなると、この施設で使える車両は限られてきますね。東京メトロで３両編成の車両と言えば、２種類しかありません。丸の内線の支線である方南町支線で活躍している02系と、この記事の主役の北綾瀬支線の０５系です。しかし、丸の内線の電化設備は、パンタグラフから集電する設備ではないので、架線は引かれている新木場で走らせることはできません。そうなると、この訓練施設で使われる車両は、05系ということになります。そう、北綾瀬支線で使われている05系のもう一つの使命は訓練センターで訓練車として使うことなのです。
上記に引用した記事にも05系の姿は写っています。05系は日々営業運転に就きながらも、乗客の命を守るための訓練にも活用されている、まさしく営業用と訓練用の一人二役を買っているのです。
そんな訓練センターですが、実は05系以外にも使われている車両があります。その車両とは、05系の先代にあたる元北綾瀬支線で使われていた6000系ハイフン車です。この車輛も３両編成ですので、訓練施設にぴったりなわけです。この車両は保存も兼ねて、地下に保管されているものと思われます。05系は北綾瀬支線での運用もあるため、ずっと新木場にはおらず、綾瀬に帰らなければなりません。しかし、ハイフン車は営業運転は撤退しているので、新木場にすっと居ます。この訓練センター内では新旧の北綾瀬支線の車両を見ることが出来、更にどちらも現役の車両として生きています。私も一度行ってみたいものです（笑）ちなみに下記に引用したYouTubeではハイフン車の姿も見ることが出来ますよ。
https://www.youtube.com/watch?v=FCUqZGcQ37I
↑6000系ハイフン車
ちなみに新木場の車庫内にはこの設備の他にも10両編成用のホームが設置されており、そちらでも訓練が行われているようです。この訓練設備には千代田線で活躍し、ラストランを担った6000系6102Fと有楽町線や副都心線などで活躍していた7000系のトップナンバー7101Fが使われています。6000系のハイフン車もそうですが、新木場には現役を引退した車両が生きている状態で現役の訓練車輛として活躍しています。ハイフン車は外からは見えませんが、6102Ｆと7101Ｆは外からも見えますので、ぜひ行ってみるといいと思います。
↑現役時代の6102Ｆ
最後は話が脱線してしまいましたが、05系に託されているもう一つの使命とは訓練車として活躍することでした。片や営業用として、片や訓練車として日々乗客の安全を守る訓練の役割を担っているこの車両は東京メトロにとって無くてはならない存在でしょう。今後の活躍にも注目です。
最後までご覧いただきありがとうございました！
