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小山の原型顔の205系はなぜ誕生したのか?【Y11,Y12編成の謎】


こんにちは!
さて、今回は宇都宮線日光線等で活躍している205系600番台について迫っていこうと思います。
まずは205系600番台について説明していきましょう。



205系600番台とは小山車両センターに所属している宇都宮線日光線用の205系です。全編成が他線からの転用です。デビューは2013年3月のダイヤ改正から。当時活躍していた107系や211系を置き換えました。



大宮総合車両センターで転属待ちの205系

車内にはトイレがついていたり、ドアボタンが設置されるなど、ローカル地区対応の205系です。

205系600番台は全部で12編成が所属していてそのうち10編成がメルヘン顔と呼ばれるもともとは京葉線で活躍していた車両で残りの2編成は通常の205系と同じ顔で埼京線で活躍していた205系を改造したものになります。


メルヘン顔


通常顔



そんな二種類の顔の205系が活躍している600番台ですが、実はメルヘン顔のみで12編成そろえることも可能だったのですが、なぜか埼京線から2編成が転用され、元京葉線のメルヘン顔の2編成は解体されています。
よくネットではJRが無計画にメルヘン顔2編成をつぶしたから原型顔の600番台が誕生したといわれていますが、JR東もそこまで無計画ではないでしょう。2編成をつぶしたのはいったいなぜなのでしょうね?
今回は2つの噂を書いていきたいと思います。

噂① 塩害による老朽化が激しかったという説

おそらくこの説がネット上で一番言われている説ですね。転用対象外の2編成(ケヨ11、12編成)は塩害がひどかったので解体されたという説です。京葉線は臨海地域を走行する路線のため塩害被害が大きいというのはある程度正しい考えと思われます。しかし他編成が転用できるのに、ケヨ11、12編成のみ転用できないほど塩害が激しかったのか?と考えると疑問な点はありますね。そこでネットで検索しているとこのような情報も見つかりました。

噂② 転用計画が変更となったという説

私自身小山ローカルへ転属が進んでいたころに見かけた情報をこの記事を書くにあたり思い出し、再び掲載サイトがあるかどうか調べたところヒットしました。
どのような説かと言いますと、もともと小山ローカルには京葉線メルヘン4連×10編成、武蔵野線メルヘン6両×3編成を転属させる予定であったのではないかという説です。もともとはこの予定でしたが武蔵野線の運用増加により武蔵野線の車両のねん出ができなくなってしまいました。しかし武蔵野線の転用を断念する前に京葉線の二本を解体してしまっていたのです。その結果、車両が足りなくなってしまい、さらに小山ローカルへの転属計画にも変更が生じて、最終的には元から予定されていた4連×10編成にプラスして、埼京線から4連×2編成を転属させたということです。実際に2010年には209系500番台武蔵野線に3編成転属しており、この3編成で205系のうちメルヘン顔(M62~65のうちの3編成)を置き換えて転属させるはずだったのではないかと言われています。この説は個人的には塩害説より信ぴょう性が高いのではないかと思いますね。
もし、205系武蔵野線が転属していたら…と考えると面白いですね(笑)



いずれにしても鉄道情報雑誌に掲載されていたというレベルの話で確証はない説ですので、個人の妄想…くらいで止めておくのが一番楽しいでしょう(笑)
結果的に原形顔の湘南色というまるで嘘電のような面白い転属が発生した小山ローカルですが、この路線は爆走する205系に乗車できる面白い路線です。首都圏の多くから205系が消えた今、宇都宮に205系を求めに乗りに行くのも楽しいかもしれませんね。
最後までご覧いただきありがとうございました!

※小山転属に関する資料として以下のサイトを参考にさせていただきました。
国電総研スペシャル2010

宇都宮地区への転用 – 4号車の5号車寄り